驚異の逆転劇で王手逃れる!
マイアミ、6月13日:
ドウェイン ウェイドがプレイオフキャリアハイの42得点と爆発するまさにヒーローの働きを見せ、崖っぷちに立たされる寸前だったマイアミ ヒートを救った。ベテラン、ゲイリー ペイトンも最後値千金のクラッチシュートを決め、ヒートが98-96とダラス マーベリックスを大逆転劇で退けた。ここまでフリースローをほとんど決めてきたダーク ノビツキーが最後2本中1本しか決めることができず、マーべリックスは痛恨の負けを喫する結果となった。
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第3戦唯一のショットを試合を決定づけるジャンパーとしたゲイリー ペイトン
Joe Murphy/NBAE/Getty Images
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「絶対に信じていた。自分は選手たちと40年間も共にしている。彼ら自信がこのままではまずいが、とにかくプレイを続けなくては、と言うときが分かっているんだ」と、ヒートのパット ライリーコーチは苦しんでものにした勝利を喜んだ。ウェイドも「我々は非常に強靭な意志を持ったチームだ。全員がお互いを信頼している。たとえリードされても、反撃できると常に信じている」と笑顔を見せた。
第2戦でビッグリードを奪いながらも第4Qの不振をしのいで勝利したマーべリックスに、ヒートはこの第3戦では助けられた。あと少しで3勝0敗と王手をかけることのできたマーべリックスだったが、最後5分間にわずか1ゴールしか決めることができず、王手の夢は泡と消えた。「うちは終盤攻守ともなんら上手くできなかった。早めにリラックスしてお祝い気分になり始めたのかもしれない。何だか分からない。だが前の2戦で守ったようなディフェンスができず、シュートも決められなかった。だからすごくフラストレーションを感じている」とノビツキーは悔しい表情を見せた。
第2戦でプレイオフキャリア最低の5得点に終わったシャックは、非常に積極的なプレイでこの第3戦を始めた。自ら3ゴールを決めた上、ミッドコートでスティールしてアントワン ウォーカーのレイアップに、バウンドパスからウォーカーのレイアップにつなげ、15-9のリードに導いた。
またバスケットを攻め続けたウェイドも、前半に14本のフリースローを決めて21得点をマーク。第1Q だけで13得点をあげ、ドライブから切り込んだショットで29-21とヒートリードに導いた。「シャックが我々にジャンプショットに終始するな。バスケットに果敢にボールを運べと言ってくれた」とウェイドは話した。
一方、ノビツキーは最初7本のショットを外したが(全体で20本中9本を成功)、ジャンパーを決めて8-0の攻撃を終えて31-33と追い詰めた。前半残り4分32秒のジョッシュ ハワードの3ポイントでマーべリックスは40-40の同点に遂に追い上げた。だがその後1分もしないうちにシャックがベンチに下がりながらも、ヒートはジェイソン ウィリアムスがジャンパーと3ポイントを12-3の攻撃で沈めて、52-43と9点差をつけて前半を折り返した。シャックとウェイドが前の2戦とは全く異なり、パワー全開のプレイを見せたのに対し、マーべリックスはまたもスロースタートを切り、リバウンドも16-30と圧倒された。
だが後半序盤には、マーべリックスもハワードとノビツキーの3ポイントで12-2と反撃して逆転に成功。ノビツキーがまたも3ポイントを決めて66-62と差を広げ、エリック ダンピアーもゴール下で5得をあげて77-68と9点リードで最終クォーターに突入した。「第3Q うちは遂に何本かショットが決まり、ボールも非常によく回すことができた」とノビツキーは続けた。
しかし第4Q になると、ウェイドがジェイソン テリーの2本のジャンパーに対抗して難しいバンクショットと3ポイントプレイを決めて、残り5分36秒には81-89と追い上げ、反撃を開始した。「自分は常にアグレッシブに適切なプレイをしようとしている」とウェイドは言うのに対し、「今日は彼は特に第4Q はアグレッシブにいこうとしていた。ゲームを支配されたよ」と、ジェイソン テリーも脱帽した。
ジェイムス ポージーが3ポイントを決めた後も、ウェイドはジャンパーに続いてドライブからバンクショットも決め、残り3分36秒には88-91と3点差に追い上げた。だがノビツキーもフリースロー2本を決めて93-88とし、行き詰る展開となった。
だが最初の2戦で16本中2本しかフリースローを決めることができず大きく足を引っ張ったシャックが、残り1分48秒に2本とも成功させると、アリーナはますます沸きあがった。ウェイドは続いてコーナーからもジャンパーを決め、92-93と1点差に追い上げた。そこからウドニス ハスレムが値千金のスティールを決め、しかも最初の4本すべてを外していたフリースローを2本とも成功させ、残り1分3秒に94-93と逆転に導いた。フリースローを決めたシャックは「いい選手だった若いころのシュートの打ち方に戻っただけだよ」とコメントした。
ポージーがフリースロー1本を決めたが、マーべリックスもデビン ハリスが疲れの見えたウェイドを速攻で抜いてレイアップを決めて、残り33秒には95-95の同点に持ち込んだ。その行き詰る均衡を残り9.3秒に破って97-95としたのが、ペイトンのこの試合唯一の値千金のジャンパーだった。「多分、うちのスタジアム全員が負けたと思っていたんじゃないか。だがどうなったか見ただろう?我々は今季何度も第4クォーターに逆転しているんだ。だから珍しいことではないよ」とベテランの味を見せたペイトンは胸を張った。
そのすぐ後、プレイオフでここまでクラッチフリースローシューターとして鳴らしてきたノビツキーがファウルされたが、最初の1本は決めたものの、2本目は痛恨の失敗。「いつも決めているフリースローだった。どうして外れたのか分からないが、少し力んで打ったんだろうね。」とショックを隠せなかった。そのリバウンドを取ったウェイドがファウルされ、フリースロー2本中最初の1本を成功させて98-96とした。そのミスのリバウンドを残り1秒に取ったマーべリックスだったが、ノビツキーからハワードへのパスをウェイドに防がれ、無念の敗退に終わった。
ヒートではアントワン ウォーカーとジェイ ウィリアムスもそれぞれ12得点と援護。左肩を痛めているハスレムも8得点、10リバウンドとハッスルして勝利に大きな貢献を果たした。リバウンドも49-34と圧倒したヒートは、今季のプレイオフの最初の3つのシリーズでリバウンドでは負けたことのなかったマーべリックスを、ここまでの3戦で2回負かしたことになる。
一方、マーべリックスではノビツキーが30得点、7リバウンド、ハワードも21得点をあげたが、第4Qは無得点に終わった。テリーも16得点、ダンピアーも14得点、9リバウンドと奮起したが、ハーフタイムの11点差を跳ね返して、第3Qに34得点をあげてリードした試合を、本当に惜しいところで逃がした。
ファウルトラブルと戦い、膝の痛みを押して、屈辱的なスウィープの可能性と戦ったウェイドは、最後6分間に12得点をあげる奮闘をみせ、絶対に勝たなくてはいけなかった勝負を勝利に導いた。「信じられない。ドウェインが持っているハートだ。大事なときに本当に立ち上がってくれた」とライリーコーチも称賛した。マーべリックスのエイブリー ジョンソンコーチも「終始インサイド、アウトサイドともに攻めてきた。彼のペネトレーションにやられた。本当に粘り強かった」と認めざるを得なかった。
最初の2戦では本領を発揮できなかったウェイドは、43分間プレイして全体で26本中14本のショット、18本中13本のフリースローを決め、13リバウンドと奮闘。だが一番の真価を発揮したのは最終局面だった。「何分プレイしようと、最後に決めるだけの足は残っていた。このシリーズで最高の働きができると感じると試合前に言ったはずだ」とウェイドは話した。「最後5,6分間彼が支配した。それこそがあいつのすごさだ。コートに出てああやって決着がつけられるタイプの素晴らしい選手だ」とシャックも称えた。
第4戦は同じくマイアミで現地15日(木)に行われるが、マーべリックスが王手をかけられるか、それともヒートが2勝2敗のイーブンに戻せるか、両チームにとって非常に重要な試合となる。









