Dallas 99, Miami 85
マーべリックス、最強ディフェンスで
ヒートを締め上げ2連勝!

ダラス 6月11日:
徐々にディフェンスを強化したダラス マーベリックスが、マイアミ ヒートのスーパースター、シャキール オニールドウェイン ウェイドの士気をくじき、極度のフラストレーションに陥らせた。勝つという強い決意を前面に出したマーべリックスが99-85とヒートに圧勝。初のNBA制覇に一歩近づいた。

 
 
ヒート相手に2連勝してマイアミに乗り込むジェイソン テリーとマーべリックス
Glenn James/NBAE/Getty Images
ダーク ノビツキーが26得点と調子を取り戻したマーべリックスは、ファイナルシリーズをこれで2勝0敗として俄然優位に立った。90-80と勝利した第1戦では特別いいプレイとはいえなかったが、この第2戦では一時27点差をつけて、あらゆる面で圧倒して支配した。「向こうの気迫と奮闘ぶりが我々よりはるかに上回っていた」とヒートのパット ライリーコーチも認めざるを得なかった。

マーべリックスは49パーセント(70本中34本)のフィールドゴール成功率を記録し、それには2回の4点プレイも含まれた。プレイオフに入って続けているリバウンド優位は第1戦で破られたが、この試合では46-32と再び圧倒した。唯一うまく行かなかったのは、最終盤追い上げを許した事だけだった。「うちはパーフェクトなバスケットボールをしていない。完璧なバスケットボールをしていないのに、それでもまた今日のように相手が80点や85点取るという形で勝てるのなら、もらおうじゃないか」とマーべリックスのエイブリー ジョンソンコーチは話した。

しかし真に本領を発揮したのはディフェンスだった。層の厚さとクィックネスを駆使して、シャックとウェイドをスーパースターではなく普通の選手のようにプレイさせたことだった。初戦よりいいプレイをすると約束したシャックだが、ボールを持つたびに複数のディフェンダーに囲まれ、5本中2本のわずか5得点と両方ともプレイオフ最低と、第1戦よりひどい結果に終わった。またフリースローも第1戦と同じく不振を極めて7本中1本しか決めることができず、第4Q終盤チームの必死の反撃の際も、ベンチに座って眺めだけだった。

「うちはシャックにかなりダブルチームを仕掛けようと試みた。ボールを持つ前からだ。時には他の選択肢を取らせようとした」とジョンソンコーチは説明。シャックのディフェンスの責任を主に受け持ったセンターのエリック ダンピアーも、「第1戦のテープを見ると、シャックは30回ボールにさわり、12回パスアウトしたと思う。彼は何回くらい多くボールを手にしたいのだろうか。向こうが何をしたいかに関わらず、我々は調整するつもりだ」と述べた。

ウェイドも19本中6本の23得点をあげたが、ほとんどはフリースローによるもの(14本中11本)で、それも試合の行方が見えた後に決めたものだった。前半の不振が50-34と大きく離されたヒートの多くの原因の一つとなった。

一方、ノビツキーとジョッシュ ハワードは、初戦の計28本中7本という不振を脱却して勝利に貢献。ノビツキーが16本中8本を決めて26得点、16リバウンド、ハワードも12本中6本の15得点をマークした。

また途中出場のジェリー スタックハウスも、前半最後の79秒間に3本の3ポイントを成功させて驚異的な10得点をあげ、ヒートの面々を失望のうちにロッカールームに下がらせた。2本目の3ポイントはウェイド上から決めた上、ファウルも誘って4点プレイとした。「最初の1本を決めた後、ためらいはなくなった。あの2本目はラインから1m近く後ろから決めたと思うが、調子がいいときは決まるもんだ」と喜んだ。ハワードも第3Qにもう1本3を決め、ヒートが攻守にわたって1歩遅いことをしばしば見せつけた。

オフェンスでもシャックもウェイドも、マーべリックスの堅固なディフェンスの前に十分なスペースを見出すことができなかった。シャックはボールを手にするとポストを封じられ、ドライブで切り込もうとするウェイドもレーンをカットされ、チームメイトにパスを出したがほとんど援護は得られなかった。結局ヒートにとって使える作戦となった3ポイントは17本中7本を決めたが、全体のフィールドゴール成功率は41パーセント(70本中29本)に抑えられた。

さらに悪いことに、ノビツキーに対して絶妙なディフェンスをして、ヒートにとって数少ない明るい材料となっていたウドニス ハスレムが、第2Qに落下したときに左肩をひどく打撲し、第3Q以後プレイできなくなった。アントワン ウォーカーも20得点、ジェイソン ウィリアムスアロンゾ モーニングもそれぞれ11得点と援護したが、それだけでは不十分だった。

試合前、ヒートのパット ライリーコーチは「我々はウェイド中心で攻めていく」と話していた。だがオールスターガード、ウェイドは第2Q序盤にスティールから2本ダンクを叩き込んだ以外、前半大した働きができず。。第1Q は1本もショットを打たず、第2Qはほとんどファウルトラブルに悩まされた。

ヒートはまたシャックにボールを集めようとしていたが、マーべリックスの一丸となったディフェンスに囲まれ、ボールをキープできなかった。ゲーム最初のボール保持ではゴールを決めたが、2度目に決めたのは前半残り3分7秒だった。

前半残り8分27秒にジェイムス ポージーの3ポイントでヒートは28-23とリードしたが、そこからすぐに崩壊。マーべリックスは13-0と猛攻をかけて逆転に成功し、ハワードがうち7得点と調子を上げてチームを牽引した。前半最後にスタックハウスが3本の3ポイントとフリースローで50-34と点差を広げると、ホームは大歓声に包まれた。2本目の3はウェイドの上から決めたもので、倒したウェイドはファウルを取られ、テクニカル ファウルまでコールされた。反対にスタックハウスは「少し点差を広げてハーフタイムとなって良かった」と笑みを見せた。

第3Q序盤にはハワードが3ポイントを決める際に、アントワン ウォーカーからファウルも誘ってまたも4点プレイとし、59-40と19点リードした。ファイナル史上この第2戦まで、4点プレイはわずか6回しかなかった。第3Q残り2分23秒には、7フッター(213cm)のセンター、エリック ダンピアーが速攻からダンクを叩き込み、78-51とこの試合最多リードの27点差をつけた。ヒートは遂にシャックを使わずスモールラインアップで臨んで追い上げを図ったが、12点以内に追い詰めることはできず、無念の2連敗を喫した。

第3戦からは舞台をマイアミに移して行われるが、まさかの2連敗を喫したヒートは厳しい2つの現実をつきつけられた。ファイナル史上0勝2敗から優勝したチームは過去わずか2チームしかないこと。そして2-3-2のフォーマットになって以来、ホームで中の3戦を3連勝したチームは2004年のデトロイト ピストンズしかいないという現実だ。

「我々は攻守にわたってずっといいプレイをしなくてはいけない」とウェイドはコメント。ノビツキーは「ヒートはホームでは異なる野獣になることは分かっている。絶対に燃えてくるだろう。シャックとウェイドを初め、全員が万全の準備をして向かってくるはずだ」と気を引き締める。マイアミでの3連戦でマーべリックスがこのまま王手をかけて一気に優勝に向かうのか。それともヒートがプライドで持って阻止するのか、現地13日(火)の第3戦が大いに注目される。