NBA.com/Japan オールスター2008 コラム
NBA オールスター2008プレビュー
By Masayoshi Niwa

15日朝、NBAの関係者、メディアが止まっている横のファーストフードレストランに立ち寄ると、セルティックスGMのダニー・エインジが入って来た。

NBAベストチームのゼネラルマネージャーが、「何もこんなところで」とも思ったが、これがNBAオールスターの小さな喜びでもある。

選手が普通に街中を歩いているわけではないけど、レストランやショッピングモールなんかで出くわすことはある。ニューオリンズの街は、さほど大きいわけではない。地元ファンは、ちょっとした偶然に、一喜一憂するかもしれない。

さて、15日の夜から、オールスター2008が始まる。

まずは、ルーキー・チャレンジ(NBA1年目の選手対2年目の選手)からで、15日の朝は、その試合に出場する選手らが、ジェムセッションの会場となったコンベンションセンターで、練習。朝早くから集まったファンの声援を浴びた。

1994年に始まったイベントも、今年で14回目。前後半20分ずつで行われる試合は、今年の新人たちが、2年目の選手らにどう挑むかが試合のコンセプト。

今季のドラフト組は、10年に一度の豊作といわれたもの。確かに、ケビン・デュラントアル・ホーフォードらは、評判に違わぬ活躍を見せ、レベルの高さを見せつけている。

迎え撃つ2年目チームは、ブレイザーズを支えるブランドン・ロイラマーカス・オードリッジらが主力で、昨年のプレイオフで活躍したダニエル・ギブソンらも、ロスターに名を連ねている。

ポテンシャルでは、1年目の選手が有利とされるが、1年の経験を積んだ2年目の選手らがそれをどう跳ね返すのかが、まずは、見どころとなりそう。

16日の土曜日は、朝からオールスターに出場する選手らの練習が、やはりジャムセッションのセンターコートで行われ、続いて、Dリーグのオールスター・ゲームが、同じコートで行われることになっている。

それが終わると、今度はメイン会場であるニューオーリンズ・アリーナに場所を移して、オールスター・サタデーナイトが始まる。

まずは、男女の現役選手と、かつてのオールスターがチームを組んで行われる「シューティングスター」からで、今年はサンアントニオチームで、ティム・ダンカンとデビッド・ロビンソンが一緒に出場することになっている。この他、シカゴチームでは、マイケル・ジョーダンが活躍した時代、3ポイントの名手としてならしたBJ・アームストロングも出場予定で、往年のファンも、楽しめるようになっている。

続いて行われるのが、「スキルチャレンジ」で、こちらには、ジェイソン・キッドクリス・ポールドウェイン・ウェイドデロン・ウィリアムスという、今のNBAでもトップクラスのガードが、タイトルを争う。昨年優勝したのは、ウェイドだったが、今年の本命は、もちろん地元ホーネッツのポール。昨年は最下位だっただけに、雪辱を期す。

3ポイント・シュートアウトは、コービー・ブライアントがケガのため欠場し、ダーク・ノビツキーが出場することになった。

出場選手は、そのノビツキーに加え、ダニエル・ギブソンリチャード・ハミルトンスティーブ・ナッシュペジャ・ストヤコビッチジェイソン・カポノの6人。 この中では、カポノがディフェンディングチャンピオンで、ノビツキーが2年前のチャンピオン。他にも、ペジャが、2002年と2003年に連覇を果たしており、実力選手が揃った。例年通り、ハイレベルな展開が期待できそうだ。

元チームメイトであり、共に外国籍をもつナッシュとノビツキーがオールスターで再び同じチームで戦う。
Glenn James/NBAE/Getty Images
イベントが目白押しなオールスター・サタデーナイトの大トリを飾るダンクコンテストに出場するのは、昨年度のチャンピオン、ジェラルド・グリーンドワイト・ハワードルーディ・ゲイジャマリオ・ムーンの4人。

今年の特徴は、いずれも6-8(203cm) 以上の身長の選手が出場することで、パワー感の溢れる大会になりそうだ。

ただ、「大きな選手にとって、ダンクは難しい」とハワード。

「俺たちは重いから」というのは、ジョークだろうが、ゲイも、「小さな選手の方が、ジャンプ力を見せられたり、独創的なダンクがしやすい」とも話している。

いずれも2mを超える選手たちは、それらを克服するために、どんな秘策を練っているのか。そこがコンテストの見どころだ。

さて、いよいよ、翌17日が、オールスター・ゲーム。午前、午後とジャムセッションの会場ではいろいろなイベントが行われているが、多くの選手はこの日、オールスターまで、少しゆっくりと過ごすことになる。

ロスターの方は、直前にレイ・アレンが滑り込んだ。カロン・バトラーが、ケガのために出場できなくなったためで、アレンは2年連続でラッキーな選出を受けている。

それより以前、ケビン・ガーネットもケガのために出場的ないことから、ラシード・ウォーレスが代替出場することが決まっている。

東地区は、レブロン・ジェイムス、ウェイド、ハワードといった新世代の選手らが主力。そこに、ベテランのアレン、チャウンシー・ビラップスポール・ピアースらが、絡む。ジョー・ジョンソンといったシューターも控え、バランスのいいチームとなった。

西地区は、ナッシュが司令塔として、コービー、カーメロ・アンソニーアレン・アイバーソンといったスコアラーを、どう裁くかに注目。ナッシュとノビツキーのコンビ復活にもまた、見どころがある。

ところで、今季のNBAでは、30カ国、77人の選手がプレーしている。そして、このオールスターでも、12人の選手がイベントに参加することとなった。

オールスター・ゲーム
ティム・ダンカン(バージニア諸島)※シューティングスターにも出場
ヤオ・ミン(中国)
スティーブ・ナッシュ(カナダ)※スリーポイントコンテストにも出場
ダーク・ノビツキー(ドイツ)

ルーキー・チャレンジ
アンドレア・バルニャーニ(イタリア)
アル・ホーフォード(ドミニカ共和国)
ファン・カルロス・ナバーロ(スペイン)
ルイス・スコラ(アルゼンチン)
イー・ジャンリャン(中国)

3ポイント・シュートアウト
ペジャ・ストヤコビッチ(セルビア)
スティーブ・ナッシュ(カナダ)

シューティングスター
ティム・ダンカン(バージニア諸島)

この他にも、ジャムセッションでは、ルーマニア出身のジョージ・ミュアサン、ハイチ出身のサミュエル・ダレンベアートらが、イベントに参加する予定になっている。

33の国から、285人ものメディアが集まった夢の祭典は、もう間もなく、ニューオリンズで幕が開く。