NBA.com/Japan オールスター2008 コラム
NBA Cares
By Masayoshi Niwa
現役NBA選手だけでなく、レジー・ミラーなど、引退した往年の名選手たちもニューオリンズ復興プロジェクトに参加した。
Jesse D. Garrabrant/NBAE/Getty Images

15日午後、東西オールスターの記者会見が終わってから、選手たちは、数台のバスに別れて乗り込み、それぞれ、プロジェクトの場所に向かった。

プロジェクトとは、ハリケーン”カトリーナ”で被害を受けたニューオリンズの街の復興プロジェクト。この日は、NBAが朝から、「デイ・オブ・サービス」というイベントを行っており、オールスターに出場する全選手が、学校や、プレイグラウンドなどに向かったのである。

アレン・アイバーソンドウェイン・ウェイドらが向かったのは、市内の小学校。

その学校では、全面的にペンキの塗り直しなどがボランティアの手によって行われており、選手らも服をペンキで汚しながら、それを手伝った。

カルロス・ブーザーカロン・バトラーなどは、金槌で釘を打っていたが、大きな指で小さな釘を持つこと自体が、一苦労という感じ。しかし、階段の天井など、高い位置は、レイ・アレンらが身長を生かしてペンキを塗っており、「さすがね」とボランティアの女の子から声がかかると、「悪くないだろ?」と、アレンも笑みを浮かべていた。

さて、この日、10ヶ所でプロジェクトが行われており、NBAコミッショナー、デイビッド・J・スターンを始め、多くのNBAスタッフもボランティアとして参加し、全部で2500人の人が、袖をまくり上げた。

場所によっては、もちろん、外での作業。午後から、ニューオリンズの街は、時折激しい雨が振ったが、その中で、選手らもずぶ濡れになって家の建築工事などを手伝った。

ニューオリンズは、まだまだ、街中にその爪痕が残る。被害から2年半が経とうとしているが、少し路地を歩けば、廃墟同然のビルがある。メインストリートのビルはきれいだが、それも塗り直したからこそ。

たった1日のイベントで、街が蘇るわけではないが、この模様は、全米で中継される。少しでも忘れ去られようとしている被害の状況が、全米の市民に伝われば、この日のイベントが意味を持つものとなる。

地元チームで活躍するクリス・ポールは、言った。

「少しでもニューオリンズの状況を知ってもらいたい。その意味で、オールスター自体が、その契機となればうれしい」