イースト134、ウェスト128
レブロン、2度目のMVP! イースト勝利!
あわやトリプルダブルかという活躍でイースト勝利に導いたレブロン、2度目のMVPを受賞
Jesse D. Garrabrant/NBAE/Getty Images

ニューオーリンズ、2月17日:
誇り高き街がその無類の美しさを未だ修復中の中、イースタン・カンファレンスは自身のイメージを修復した。

イースタン・カンファレンスのレイ・アレンが最後の3分15秒間に連続3本の3ポイントを決めて28得点、レブロン・ジェイムスも27得点と奮闘。レギュラーシーズン前半を終了したところで、ウェスタン・カンファレンスにはるかに劣ると見られているイースタン・カンファレンスが、日曜日夜にニューオーリンズで開催された第57回オールスター・ゲームで、134-128とウェスタン・カンファレンスを退けて勝利をものにした。

去年ラスベガスで開かれたオールスターでは、ウェストが153-132とイーストを粉砕し、屈辱的な大敗を見舞った。コービー・ブライアントを筆頭にウェストのスーパースターたちが次々と記録を書き換えた。だが今年はアレンの第4Qの14得点の活躍に牽引されたイーストが、レブロンの残り55秒の豪快のダンクも得て、ウェストに雪辱を晴らした。イーストはプライドを取り返すとともに、シーズン後半に向けて自信を持って臨めることになった。

レブロンは得点以外にも9アシスト、8リバウンドも記録して、3年で2度目のMVPを受賞。2006年のオールスターでは初のMVPに輝いた。

「我々は去年みたいに、またしても一方的にやられるのは真っ平だった」とレブロンは笑みを浮かべた。

ウェストではアマレ・スターダマイヤーブランドン・ロイカーメロ・アンソニーがそれぞれチームトップの18得点をマーク。第4Q開始時には13点ビハインドを強いられたが、ニューオーリンズ・ホーネッツの司令塔、クリス・ポールの下、反撃を開始した。ポールの第4Q、7つ目のアシストでロイがレイアップを決めて、ウェストが122-119と逆転に成功。しかし怪我のカロン・バトラーに代って出場したボストン・セルティックスのアレンが、48秒間に2本目の3ポイントを沈めて122-122の同点とした。アレンはそのすぐ後にも3本目の3ポイントを沈めて125-122と3点リードに持ち込んだ。だがポールが自ら3ポイントを返して、残り1分36秒に125-125と再び同点とすると、ホームの観客は興奮の坩堝と化した。

だがアレンがその10秒後に4本目の3ポイントをミスした後、この試合最大の見せ場がやってきた。

レーンに切り込んだクリーブランドの超スーパースター、レブロンが、ウェストの並みいるディフェンダーの上から強烈なダンクを炸裂。残り55秒のこのダンクでイーストを2点リードに導いた。昨シーズンのイースタン・カンファレンス・ファイナルの第5戦で、キャバリアーズ最後の25得点を自ら叩き出して勝利に牽引したのと同じ、超スーパープレイを披露した。

ウェストの次の攻撃となった残り46秒、ポールがオフェンス・ファウルをコールされると、流れは一気にイーストに傾いた。ドウェイン・ウェイドのアクロバティックなレイアップ、アレンのイージーレイアップで、イーストが131-125とリードを広げた。ロイが残り8.7秒に3ポイントを決めて4点差に詰めたが、アレンが最後フリースロー3本を決めて、イースト勝利に導いた。

ニューオーリンズでのオールスター・ゲームでは、豪快なダンク、ゆるいディフェンスの試合、ほろ酔い気分のバーボン・ストリートをそぞろ歩き、男性に声をかけられた女性が胸元を少し見せるとビーズをもらえるなどということより、ずっと多くのことが行われた。NBAはハリケーン・カトリーナから2年半たっても未だその被害の影響を残すこの特別な街の復旧を手助けすることを願って、ビッグイージー(ニューオーリンズの愛称)でオールスター・ゲームを開催することを決めたのである。

金曜日には、世界で最も有名なバスケットボール・プレイヤーたちが、何百人というボランティアとともに、街のあらゆるところに赴き、プレイグランドの修理、家のペンキ塗りなど、できることはなんでも手を貸し、1日コミュニティサービスに協力した。

選手たちは一様にその経験に心を動かされ、地域が蒙った甚大な被害や、湾岸地域の前途に横たわる途方もない仕事量を痛感した。「僕だけではなく、イーストとウェストすべてのオールスター選手が、子どもたちや家族の人々に笑みをもたらすことができるように望んでいた」とレブロンは話した。「我々すべてがここで起こったことと惨状を知っており、NBAのオールスター・ゲームがニューオーリンズで開催されたことは、ここに住むすべての家族の気持ちを本当に明るくしたと思う。素晴らしいときを過ごすことができた」

昨年のオールスター・ゲームでMVPを受賞したコービー・ブライアントは先発出場したが、3分もしないうちにベンチに下がった。10回目のオールスターとなったコービーだったが、今月初めに小指を脱臼し、医者からは手術をするように勧められた。

だがコービーは今月初めにパウ・ガソルが加入して勢いづくチームにあって、夏の後半まで手術を延期したいと希望。今日の試合ではベンチに下がるとすぐにトレーナーが手全体を大きなアイスパックで覆い、リーグのトッププレイヤーはベンチで観戦、応援者となった。

またトレード問題で揺れるニュージャージー・ネッツのジェイソン・キッドは、この週末はネッツに戻るのか、それともダラス・マーベリックスのユニホームを着ることになるのか、考え続けることとなった。込み入ったトレードは、マーべリックスのガード、デベン・ジョージに拒否され、新しい形を取ることになる可能性もある。両チームとも21日(木)のトレード期限までにまとめることを、依然希望していると言われる。

選手たちはコートに出る前から楽しんでいた。ニューオーリンズの歴史的なフレンチクォーターを模したバルコニーの下をくぐって紹介された選手たちの何人かは、地元のブラスバンドの奏でるその界隈のくつろいだ楽しい雰囲気にぴったりの“Laissez Les Bon Temps Roulez" -“Let The Good Times Roll"がアリーナに流れる中、体を揺らして踊っていた。

試合はイーストが最初から飛び出し、初めの5分間で7本のダンクとレイアップ1本を決めて18-7と11点リードを奪ったところで、ウェストが目覚めた。ポールとホーネッツのチームメイト、デイビッド・ウェストがウェストを燃え立たせ、2点差まで追い上げた。だがレブロン、キッド、スーパーマンの衣装をつけて前日サタデーナイトのダンクコンテストに優勝したドワイト・ハワードが、まるで学校のグランドでピックアップゲームをやっているかのような絶妙なパス回しで得点し、観客を沸かせた。

キッドがレブロンにロブパスをほおる。するとレブロンはそのパスをバックボードにあてて、後はハワードに任せる。そしてハワードがスラムダンクで決着するという場面もあった。両チームとも第2Qはめまぐるしい展開で得点を重ねたため、アナウンサーもなかなかついていけなかった。あるときには「ラシード・ウォーレス」と言った後で一呼吸し、「カーメロ・アンソニー」と言う程だった。

今年のオールスター・ゲームでは、ビッグスターの1人、シャキール・オニールが選ばれず、14年連続出場の記録が途絶えた。シャック不在では、巨大なスニーカーフォーンもなく、時にはポイントガードになったり、コートの端から端までドリブルするなどというコミカルな場面が見られず、一抹の寂しさもあった。

だが去年の一方的な展開とは違って、イーストが逆転されながらも最後、底力を示して勝利し、これからの後半戦、そしてプレイオフに向けて、イーストありという予感を漂わせる試合となった。