NBA.com/Japan ウィークリー・コラム
NBAニュースフラッシュ
By Masasyoshi Niwa

ここにきて、NBA関連のニュースが日々、溢れている。

プレイオフ争いもそうだが、プレイオフに合わせてのケガ人復帰、来季のヘッドコーチ人事、フリーエージェント選手の行方など、重要なテーマが尽きることがない。今週は、そうしたトピックスを駆け足で紹介したい。

 
 
無事怪我から復帰を遂げたアリーナス。プレイオフにむけてチームと最終調整にはいる。
Ned Dishman /NBAE/Getty Images
ペイサーズのCEO、ニックスの社長に就任

4月2日、先週あたりから現実味が増したペイサーズの最高責任者、ドニー・ウォルシュのニックス社長就任が、正式に決まった。

これによって、現場サイドの全権を握っていたアイザア・トーマスHCの役割が縮小。さらにはこれが、トーマス外しの第一弾とも見られている。トーマスは、2003年の12月にニックスの社長に就任し、昨季からはヘッドコーチの座にも着いたが、トレードなどで繰り返した失敗をカバーすることが出来ず、今季はチーム史上初の年間60敗が現実的に。ウォルシュはトーマスの去就について、「まだ決めていない」としながらも、大方の予想は、「更迭」である。 トーマスは、2000年から2年間、ウォルシュに雇われ、ペイサーズのヘッドコーチを務めたが、2年でチームを離れた経緯がある。そのときの確執が両者にはあるとされるが、さて、今回の行方は?

稀に見るプレイオフ争い

西地区のプレイオフ争いが、近年まれに見る大激戦。まずは、第1シードを巡って、ホーネッツ、スパーズ、レイカーズ、ロケッツ、ジャズ、サンズの6チームが、3日現在、3ゲーム差以内にひしめいており、その日によって順位が変動するような状態だ。こうなると、各チームともラストスパートをかけて、少しでもシード順位を上げたいところ。

レイカーズは、足の捻挫で戦列を離れていたパウ・ガソルが、「100%ではない」としながらも、2日の試合から復帰。なんとか地区のトップは死守したい考えだ。

ウェストの場合、最後の2枠を巡っても、ナゲッツ、ウォーリアーズ、マーベリックスが激しく争っている。こちらは、3月31日に一時、同率で並ぶなど、争いがさらに熾烈で、一戦、一戦がさらに重要な意味を持つ。上から落ちてきたのは、マーベリックス。ダーク・ノビッツキーの離脱がモロに影響したが、彼もまた、2日に復帰。こちらも100%ではないが、ここまで来ると、多少のケガは問題ではないようだ。

ギルバート・アリーナスの復帰

最初の8試合に出場しただけで、左ひざを故障。シーズンをほぼ棒に振ったギルバート・アリーナス(ウィザーズ)だが、彼もまた、2日復帰を果たした。ただ、チームは彼を欠きながらプレイオフへの出場をほぼ手にしているだけに、今後、彼がチームにどんな影響をもたらすかが注目される。 彼が、好調なチームに問題なく溶け込めば、プレイオフのダークホースともなるだけに、他チームはアリーナスのプレイが気になるところだろう。

ラリー・ブラウンの去就

相変わらず人気なのが、現シクサーズの副社長、ラリー・ブラウン。現在は野に下っているような状態だが、バックス、グリズリーズ、ホークスから新ヘッドコーチ就任の声が掛かるだろうと噂される。

バックスは、テレビ解説者として成功を収めたダグ・コリンズにまずは白羽の矢を立てたが、すでに2度も断られたよう。で、ニックスの社長に就任したドニー・ウォルシュとセットで、次にブラウンの獲得を画策したようだが、これはウォルシュがニックスのオファーを受け入れたことから、線は薄くなった。 いずれにしても、ブラウンの去就は、このオフの大きなトピックスになりそうである。

MVPレース

リーグのMVPを巡る議論も、過熱してきている。ここまで来て候補は、ケビン・ガーネット(セルティックス)、クリス・ポール(ホーネッツ)、コービー・ブライアント(レイカーズ)、レブロン・ジェイムス(キャブス)の5人に絞られたと言っていい。

サンズのスティーブ・ナッシュなどは、「アマレ・スターダマイヤーは、十分にその資格がある」と話しているようで、それには同意するが、チームをリーグ最高勝率まで導いたガーネット、チームを一気に強豪ウェストのトップにまで導いたポール、そして、レイカーズを再び表舞台に押し上げたコービーらには、かなうまい。

個人的なMVPは、ポール。ガーネットには、レイ・アレンポール・ピアースという実績のあるチームメートがいる。しかしポールの場合は、決して一流とはいえないチームメイトを率いて、この地位を築いた。今季に関しては、ポールが妥当であると思われる。

エルトン・ブランドも復帰

4月2日は、ちょっと不思議な日だった。すでに触れたが、ガソル、ノビッツキー、アリーナスが揃ってこの日に復帰。さらには、シーズン前にアキレス腱を切ったクリッパーズのエルトン・ブランドもまた、復帰を果たしている。

ブランドの復帰に関しては、驚きがあった。当初、3日のキングス戦が復帰予定とされていたからである。実は、その日に合わせ、奥さんと母親が、サクラメントに駆けつけることにもなっていた。ところが、2日のソニックス戦の試合前になって、ブランドがマイク・ダンリービーHCに告げたそう。「いつでもいける」と。 最初は、16分程度の出場時間が予定されたが、結局は26分もプレイ。19点を挙げて、ソニックスを破る原動力ともなった。

ところで、彼の来季の契約は、選手オプション。彼がそれを破棄すれば、フリーエージェントとなるだけに、彼の復帰後のプレイもまた、多くのチームから注目されている。彼が、どの程度動けるようになったのか。それはそのまま、フリーエージェント市場での評価に繋がるからだ。