NBA ウィークリー・リキャップ:ウェスタン・カンファレンス
ノースウェスト・ディビジョン (3月17日〜3月23日)
by Mayumi Nakamura

1位 ユタ・ジャズ
(第21週2勝1敗、通算46勝25敗)

3月後半はホーム5連戦から始まり、その初戦となった17日のトロント・ラプターズ戦では、控えのポイントガード、ロニー・プライスが試合を決定づけた第4Q に13得点、5アシストと大奮闘。デロン・ウィリアムスも21得点、カルロス・ブーザーも13得点、10リバウンド、カイル・コーバーも17得点をあげて96-79と制し、ホーム19連勝を飾った。しかし20日のロサンゼルス・レイカーズ戦ではパウ・ガソル不在にも関わらず、第1Qに18-38と大量リードを奪われ、第4Q残り4分32秒に84-94、その後にも88-96と8点差に追い上げたが、すぐに引き離されて95-106と敗退。ホーム19連勝を止められた。ブーザーが23得点、15リバウンド、ウィリアムスも26得点、12アシスト、アンドレイ・キリレンコも15得点をあげたが、チーム一丸となってプレイしたレイカーズの前に屈した。22日にはシアトル・スーパーソニックスを迎えたが、前半に52-61とリードを許した。だがここ一週間、胃炎性インフルエンザに苦しめられ不振だったメメット・オコワーが、後半24得点中19得点をあげて逆転に導き、115-101の勝利に貢献した。ブーザーも26得点、13リバウンドと今季45回目のダブルダブル、ウィリアムスも15得点、14アシスト、ルーニー・ブリュワーも14得点、マット・ハープリングカイル・コーバーも各11得点と奮闘し、ホーム成績をリーグベストの30勝4敗とした。今週はホームでシャーロット・ボブキャッツ、ロサンゼルス・クリッパーズと格下の2チームのみの対戦となるので、ホーム成績をまた向上させるチャンスとなる。その後の今季残りの9試合も5ゲームがホームだけに、現在3.5ゲーム差をつけたデンバー・ナゲッツを抑えてディビジョン優勝は固いと思われる。

 
 
惜しくも試合には敗れたが、フィラデルフィアのファンから熱烈な歓迎を受けたアイバーソン。
Jesse D. Garrabrant/Getty Images
2位 デンバー・ナゲッツ
(第21週2勝2敗、通算42勝28敗、ゲーム差3.5)

ロード5戦の最初の4戦を2勝2敗で乗り切って6割の勝率を維持し、ウェスト8位を1.5ゲーム差に追い上げたが、依然9位に留まる。18日のデトロイトでのピストンズ戦では、前半ピストンズに今季最多の73点を許して22点差をつけられた。第3Q中盤には73-83に追い上げたが、120-136と大量得点を許しての敗退を喫した。カーメロ・アンソニーがゲームトップの27得点、アレン・アイバーソンも20得点、11アシストと、計7人が二桁得点をあげたが、60.4%のシュート成功率を許したディフェンスの甘さが敗因となった。19日はアイバーソンが10年余フランチャイズプレイヤーとして牽引したフィラデルフィアでのセブンティシクサーズ戦となった。地元ファンから熱烈な歓迎を受けたアイバーソンがゲームハイの32得点をあげる活躍を見せ、残り1分6秒には3ポイントを決めて113-113の同点に追い上げた。だが残り32秒にサミュエル・ダレンベアーにレイアップを決められて2点リードされ、残り7秒のアイバーソンの3ポイントは外れ、リバウンドも奪われて113-115と痛恨の敗退を喫した。「1点を除いてすべてがパーフェクトだったが、それは勝てなかったことだ」とアイバーソンは悔しさを滲ませた。カーメロも26得点、ケニオン・マーティンも22得点、アンソニー・カーターも12得点をあげたが、またも47.8%-60.3%のシュート成功率の差が敗因となった。だが21日のニュージャージーでのネッツ戦では、第3Qに17点リードを失い、残り1分39秒には2点リードされたが、第4Qに14-1の猛攻をかけて125-114の勝利をものにした。「なんとしても勝ちたかった」というアイバーソンが26得点、9アシスト、リーナス・クレイザも23得点、マーティンとカーメロも各17得点、キャンビーも16得点、10リバウンドと気を吐き、シュート成功率を53.9%-50.6%と上回ったのが功を奏した。24日のトロントでのラプターズ戦でもアイバーソンの36得点、カーメロの33得点に加えて、マーティンが終盤クリス・ボッシュを抑えて、第1Qの17点リードを跳ね返して109-100と勝利した。24日のメンフィスでのグリズリーズ戦後にホームに戻るが、ダーク・ノビッツキーが怪我で倒れたダラス・マーベリックス、ウェスト8位のゴールデンステイト・ウォリアーズとの直接対決を制することができれば、8位圏内への浮上が可能となる。

3位 ポートランド・トレイルブレイザーズ
(第21週2勝1敗、通算37勝33敗、ゲーム差8.5)

ウェスト8位までは6.5ゲーム離されたが、ロサンゼルス・クリッパーズとの2連戦に2勝して2勝1敗で終了した。18日のホームのフェニックス・サンズ戦では、ラマーカス・オードリッジが31得点、8リバウンド、トラビス・アウトローも13得点、チャニング・フライジャレット・ジャックも各12得点をあげたが、一時18点差をつけられ、98-111と今季最悪のホームでの敗戦を見舞われた。ブランドン・ロイが6得点、7リバウンド、7アシストに抑えられたのも響いた。だが22日のホームのクリッパーズ戦では、オードリッジが18本中11本のショットを決めて22得点、12リバウンド、キャリアハイの7アシストと猛威を振るい、ここ8ゲームで20得点以上を記録し、ローポストでのオフェンスの主力として存在感を示している。ガードのロイも21得点、6アシストと司令塔の役割をこなし、マーテル・ウェブスターも16得点、スティーブ・ブレイクも15得点、11アシストと働き、107-102の勝利に貢献した。翌22日はロサンゼルスに舞台を移してのクリッパーズ戦となったが、前日の試合で8得点、3リバウンドに終わったセンターのジョエル・プリズビラが、クリス・ケイマン不在のゴール下でキャリアハイの14得点、25リバウンドと爆発。ここまでの平均は7.8リバウンドに終わっていたが、この試合では7つのオフェンスリバウンドも取って83-72の勝利に貢献した。ロイも23得点、オーソリッジも21得点、10リバウンドと気を吐き、チーム全体で22のセカンドチャンスをものにした。シリーズ3戦も3連勝とスウィープし、今週からの4戦に臨む。残り12試合となり、まだプレイオフ進出の望みが完全に断たれたわけではないが、32勝50敗で終わった昨季をはるかに上回る成績をあげている。

4位ミネソタ・ティンバーウルブズ
(第21週3勝1敗、通算18勝51敗、ゲーム差27.0)

2月は3勝しかあげられなかったが、3月はここまで同じく下位のチームが相手ながら6勝とした。先週はうち3勝をあげ、不振のソニックスを抜いてディビジョン4位に、ウェスト全体でも最下位を脱出して13位に浮上した。17日のホームでのクリッパーズ戦では、3日前のソニックス戦で脆弱なディフェンスしかできずに下げられたアル・ジェファーソンが、22得点、14リバウンドと、今季48回目のダブルダブルを記録する奮闘をし、「今日はディフェンスができることを示せた。今季最高のゲームだった」と喜んだ。ライアン・ゴメスも19得点、ラシャッド・マキャンツも16得点をあげて99-90と勝利した。19日のホームのグリズリーズ戦でも、ジェファーソンが29得点中22得点(13リバウンドも)を後半にあげる活躍をして、ハーフの14点差を跳ね返して98-94と勝利した。2得点、10リバウンドをあげたランディ・フォイも「チームが明らかに成長しているのがわかる。全員がまとまってきている」と笑顔を見せた。マキャンツも19得点、ゴメスも14得点を援護し、ここ7戦で5勝した結果、ソニックスとグリズリーズを抜くことに成功した。だが21日のインディアナでのペイサーズ戦では、プレイオフを目指して猛ダッシュを試みる相手に押されて113-124と完敗を喫した。しかし22日のホームでのニューヨーク・ニックス戦では一度もリードを許さず、114-93と大勝。ゴメスが26得点、マキャンツも24得点、スナイダーも15得点と奮闘。8得点に終わったがキャリアハイの6アシストを記録したジェファーソンは、「我々はドラフトピックのために負けようとするのではなく、勝って強くシーズンを終わりたい」と話した。今週はヒューストン・ロケッツ、スパーズ、ジャズ戦となるが、今の勢いで胸を借りたい。

5位 シアトル・スーパーソニックス
(第21週0勝3敗、通算16勝54敗、ゲーム差29.5)

ウルブズが力強くシーズンを終わろうとしているのに対し、先週も3連敗を喫して遂にディビジョンのみならず、ウェスト最下位に転落した。先々週末にナゲッツに116-168と大敗を喫した後、先週最初の19日のホームのサンズ戦では、第4Qに8点差まで追い上げたが、98-110と敗れた。ジェフ・グリーンが19得点、ルーク・リドナーケビン・デュラントも各16得点をあげ、序盤の14点差を跳ね返して第3Q には一時逆転する場面もあり、52点差で負けたナゲッツ戦をはるかに上回る試合内容を展開した。21日のロサンゼルスでのレイカーズ戦では、第2Qは33-28とリードしたが、あとの3クォーターはリードされ、全体では130-105と大敗を喫した。デュラントが20得点をあげたが、チーム全体で16のターンオーバーから24得点を献上。12月31日から1月27日までの14連敗に次ぐ10連敗を喫し、41年のフランチャイズ史上、1シーズンに2回も二桁の連敗を喫する不名誉な記録を作った。22日のユタでのジャズ戦も、ルーキーコンビのグリーンがシーズンハイの29得点、デュラントも23得点をあげて、前半は61-52とリードを奪った。だが後半になると、ウィリアムスがオープンなチームメイトをみつけてパスを出すのを止められず、40-63と圧倒されて101-115とまたも敗れ、11連敗を喫した。14得点、5アシストを記録したアール・ワトソンも、右ふくらはぎを痛めて下がるという不運にも見舞われた。今週はホームでブレイザーズ、ウィザーズ、ボブキャッツ、サクラメント・キングス戦となるだけに、まず何とか連敗を止めにかかりたい。