NBA.com/Japan ウィークリー・コラム
語り継がれる、連勝記録
By Masasyoshi Niwa

12日、ロケッツが20連勝を飾り、1970-71シーズンにバックスが記録した史上2番目の連勝記録に並んだ。この年のバックスは、あのカリーム・アブドゥール・ジャバー、オスカー・ロバートソンが率いた、歴史上でも指折りの好チーム。12月には6勝8敗と苦しみ、内部崩壊も囁かれたロケッツがそのバックスに肩を並べたことには、正直驚きを隠せないが、今季は、そのロケッツを初め、連勝の多いシーズンでもある。

3月12日現在、10連勝以上を記録したのは、全部で7チーム。

セルティックス 2月24日〜3月12日 10連勝(継続中)
ピストンズ12月14日〜1月4日 11連勝
1月23日〜2月13日10連勝
レイカーズ2月8日〜2月28日10連勝
スパーズ2月11日〜3月6日11連勝
ロケッツ1月29日〜3月12日20連勝(継続中)
ブレイザーズ12月3日〜12月30日13連勝
ジャズ1月18日〜2月6日10連勝

 
 
シーズン前半の苦戦が20連勝という素晴らしい連勝記録へ結びついたロケッツ
Scott Cunningham/NBAE/Getty Images
やはり、西高東低と言われるだけあって、西地区のチームの方が多いが、それは連勝の内訳にも現れている。
セルティックスは、10勝中、6勝が東地区のチームから挙げたもの。
ピストンズは、最初の11連勝では、8勝を東地区のチームからマークしている。そうした数字を同じく表にまとめると・・・。

セルティックス10−6
ピストンズ11−8
10−7
レイカーズ10−5
スパーズ11−8
ロケッツ20−11
ブレイザーズ10−4
ジャズ10−2

ブレイザーズとジャズは例外だが、その他は、半分以上を東区のチームから勝って、勝ち星を重ねていることが分かる。

まあ、当然の結果といえば当然だろう。

東地区の場合、勝率5割以上のチームが5チームしかいないのに、西地区の場合、勝率6割以上のチームが、8チームもいる。このままいけば、西地区のプレイオフ当確ラインは、なんと50勝である!

ただ、西高東低は、もう何年も前からの傾向であるにも関わらず、この4年は東地区のチームと西地区のチームが、仲良くファイナルを2度ずつ制しており、このあたりがNBAの展開の読めぬ面白さか。

格差の是正を訴える声もあるが、長い目で見れば、繰り返されてきたことでもある。
セルティックスの全盛期だった1960年代は、一度も西地区のチームがファイナルを制することが出来なかった。
それが、70年代、80年代になると互角となり、90年代は、マイケル・ジョーダンがリーグを支配し、東地区=ブルズが、6度もファイナルを制している。

今年も、西地区を制したチームが、ファイナルも制すなどといわれるが、セルティックスやピストンズが頂点に立つ可能性は、否定できない。

もっとも、東地区は東地区で今、面白い戦いが繰り広げられている。現在、最後のプレイオフの座にいるのはホークスだが、その下には3.5ゲーム差の間に、5チームもひしめいしている。プレイオフの行方は、ぎりぎりまで分からないだろう。

あれだけ苦労しているブルズにも、まだまだプレイオフ進出のチャンスがあるのである。

さて、ここまできたら、ロケッツの記録更新を見たいものである。最大の難関は、16日に予定されているレイカーズ戦か。

それにしても、骨折で戦列を離れたヤオ・ミンを欠き、よく彼らは勝っている。この不思議は、後々も語り継がれそうな、連勝記録となりそうだ。