NBA ウィークリー・リキャップ:イースタン・カンファレンス
セントラル・ディビジョン (12月9日〜15日)
by Mayumi Nakamura

1位 デトロイト・ピストンズ
(第7週3勝1敗、通算16勝7敗)

2週連続3勝1敗と好調を続け、1勝3敗に終わったオーランド・マジックを抜いてイースト2位に上昇した。ホームのシャーロット・ボブキャッツ戦では、試合開始後7分で二桁リードを奪い、第3Q序盤に5点差に詰められたが、すぐに離して104-85と圧勝。チャウンシー・ビラップスが20得点、アントニオ・マクダイスも19得点、リチャード・ハミルトンも18得点をあげ、リバウンドも47-29、速攻からの得点も26-11と圧倒した。メンフィスでのグリズリーズ戦でも前半に60%近くのシュート成功率を記録し、最後7点差まで追い上げられたものの113-103と撃退。ビラップスがシーズンハイの28得点、14アシスト、ハミルトンも27得点、プリンスも19得点、ジェイソン・マキシエルも15得点とバランスアタックを続け、ターンオーバーもわずか8と、堅実なプレイを展開した。だがヒューストンでのロケッツ戦では、ここ8戦中7戦を平均20点差で破った勢いを止められ、36%のシュート成功率に抑えられた。ロケッツが最初のフリースロー15本中14本ミスした好機を生かせず、77-80と敗退した。しかしホームのホークス戦では、ビラップスが23得点、プリンスもサイズの違いを上手く利用して17得点、10リバウンドを記録し、91-81と勝利。今季早くもホークスから3勝目を飾った。今週はウォリアーズ戦の後、ボストンでセルティックスとのイースト頂上決戦があり、大いに注目される。

 
 
復帰戦を勝利で飾ったレブロン。一刻苦も早く欠場中の遅れを取り返したいところである。
David Liam Kyle/NBAE/Getty Images
2位 インディアナ・ペイサーズ
(第7週2勝2敗、通算12勝12敗、ゲーム差4.5)

2勝2敗で終わり、4連勝したウィザーズに抜かれてイースト6位に転落した。クリーブランドでのキャバリアーズ戦は、指の捻挫で5試合欠場したレブロン・ジェイムスが復帰する試合となり、大いに意気上がるチームの前に105-118と完敗。マイク・ダンリービーが23得点、ジャーメイン・オニールも18得点をあげたが、週末にインディアナのホテルの前で発砲事件に遭遇したジャマール・ティンズリーが10得点に終わったのも響いた。ホームのブルズ戦では14点リードされた第2Qに、ジム・オブライエンHCがテクニカル・ファウルを取られたことに発奮し、11-1の反撃を開始。続いて残り3分51秒の5点リードされた場面では、トロイ・マーフィーがタイラス・トーマスにハードなファウルを見舞って小競り合いに発展。両者退場となった後にも反撃を続け、第3Qを40-25と圧倒して117-102と快勝した。カリーム・ラッシュがシーズンハイの22得点、オニールとティンズリーも各18得点をあげて、連続5試合100点以上を記録した。しかしラプターズ戦ではボッシュとハンフリーにディフェンスを集中させた結果、フリーになったカポノにキャリアハイの29得点の活躍を許して93-104と敗退。第3Qには66-49とリードしながら、第4Qを18-35と圧倒された。13得点、1リバウンドに終わったオニールは「後半のディフェンスの崩れの責任を感じる」と肩を落とした。だが翌日のマイアミでのヒート戦では、ティンズリーが26得点、オニールも24得点、ダニー・グランガーも16得点と奮起。最終盤の追い上げを振り切って106-103と辛勝。5日間で4ゲームの厳しい日程を2勝2敗で終了した。

3位 ミルウォーキー・バックス
(第7週2勝3敗、通算10勝13敗、ゲーム差6.0)

7日間での5ゲームを2勝3敗で終え、イースト8位に食い込んだ。ロード5戦の4戦目となったポートランドでのトレイルブレイザーズ戦は、第3Qの13点差を跳ね返して逆転したが、最後フリースロー4本を決められて延長に突入。残り2分28秒には5点リードしながら、逆転を許して113-117と敗退。モーリス・ウィリアムスのシーズンハイの33得点の奮闘も報われなかった。翌日のサクラメントでのキングス戦でも、第3Q終わりには8点のリードを奪いながら、第4Qを19-30と圧倒されて93-96と敗れ、終盤のディフェンスの弱さが問題となった。だが今季絶好調のオーランドでのマジック戦では、レッドの27得点、10リバウンド、9アシスト、イー・ジャンリャンの18得点、ウィリアムスの17得点をバックに、最後崩れることなく100-86と制し、マジックに今季7敗目を見舞った。しかしボストンでのセルティックス戦は、頼みのレッドが7得点に抑えられて82-104と完敗。第2Q序盤には5点リードしながら、第3Qを15-32と圧倒されての敗戦だった。だが翌日のホームでのウルブズ戦では、レッドが12本中7本の3ポイントを決めて32得点、9アシスト、6リバウンドと爆発し、ジャンリャンもシーズンハイの22得点と気を吐いて95-92と接戦を制した。これでホーム成績を8勝2敗としたが、ロードでの2勝11敗の成績改善が急務となる。

4位クリーブランド・キャバリアーズ
(第7週1勝2敗、通算10勝14敗、ゲーム差6.5)

11月28日のピストンズ戦で人差し指を捻挫したレブロンが欠場する前は9勝6敗と好調だったが、ピストンズ戦も含めて6連敗を喫し、9勝12敗と落ち込んだ。そのレブロンが12月11日のペイサーズ戦で復帰したが、キャリア初のベンチスタートとなった。契約問題がようやく片付きチームに復帰したアンダーソン・バレージョのファンから予想されるブーイングを避けるため、一緒に途中出場させて欲しいとコーチに頼んだレブロンらしい配慮だった。22分のプレイで17得点をあげたレブロンの復帰を祝うかのように、同じく途中出場したラリー・ヒューズがシーズンハイの36得点とスパーク。ジドリューナス・イルガウスカスも17得点を援護して118-105と快勝し、チームもホームも久しぶりの勝利に沸きあがった。だがニュージャージーでのネッツ戦は前半57-50とリードしながら、後半を40-55と圧倒されて97-105と敗れ、ここ8戦で7敗目を喫した。29得点、8アシスト、6リバウンドと奮起したレブロンは「ディフェンスの弱点をつかれた」と無念のコメントを残した。翌日のシクサーズ戦でも第2Q初めには11点のリードを奪いながら、その後31-15と圧倒されて86-92と敗退。レブロンとドリュー・グッデンは各21得点をあげたが、他の二桁得点はイルガウスカスの12得点のみで、ヒューズは9得点、バレージョは4得点と不発に終わった。レブロン復帰後1勝2敗となったが、今週のバックス、ニックス、レイカーズ戦で白星を積み重ねることが期待される。

5位 シカゴ・ブルズ
(第7週2勝1敗、通算8勝13敗、ゲーム差7.0)

2勝1敗と今季初めて白星先行で終えて3位バックスの差を1ゲームとし、今週のレイカーズ、ウィザーズ、セルティックス、ロケッツ戦の結果次第では、ディビジョン最下位を脱出、またイースト全体でも8位に浮上する可能性が生まれた。ホームのソニックス戦では、リーグ最低のシュート成功率のチームが53.7%のシュート成功率を記録して123-96と圧勝。ベン・ゴードンが27得点、ルオル・デングも20得点、ジョー・スミスもシーズンハイの19得点、カーク・ハインリックも15得点、8アシスト、6リバウンドとバランスよく点を積み重ねて、今季最多となる27点差をつけて勝利。遂に開幕前にイースト強豪に数えられた姿を現す試合となった。だが翌日のインディアナでのペイサーズ戦では第2Qの5点リードした場面で、マーフィーがトーマスに激しいファウルを見舞って小競り合いとなり、2人とも退場となった。それに発奮したペイサーズに直ちに逆転されて主導権を握られ、102-117と敗退。そのゲームの前まで失点ではリーグ8位につけるディフェンスをしていたが、今季最多得点を許しての敗戦となった。しかしホームのニックス戦ではデングが29得点、10リバウンド、ハインリックも15得点、シーズンハイの14アシスト、12リバウンドと、キャリア2度目のトリプルダブルを達成して101-96と勝利。17得点をあげたアンドレス・ノシオニも17得点、5ブロックを記録し、チーム全体で今季最多の15ブロックと猛威を振るった。