NBA ウィークリー・リキャップ:イースタン・カンファレンス
セントラル・ディビジョン(11月25日〜12月1日)
by Mayumi Nakamura

1位 デトロイト・ピストンズ
(第5週2勝1敗、通算10勝5敗)

先週は2勝1敗で終えたが、セルティックス、マジックとも好調なため、1位との3ゲーム差のイースト3位は変わらなかった。9勝4敗と好調のジャズを迎えた試合では膝を痛めたラシード・ウォーレスが2試合続けて欠場した上、フリップ・サンダースヘッドコーチ(以下HC)も審判に抗議して第3Qに退場処分となった。アントニオ・マクダイスがチーム最多の19得点、リチャード・ハミルトンも17得点をあげて第4Qには87-91まで追い詰めたが、93-103と敗退。次は昨シーズンのプレイオフでファイナル進出を阻まれた宿敵キャバリアーズ戦となったが、ウォーレスも復帰。リーグトップの31.7得点を記録するレブロン・ジェイムスが第2Qに左人差し指の捻挫による負傷退場となるなど運も味方し、後半を61-31と圧倒して109-74の大勝を飾った。続いてミルウォーキーでは、前日ニューヨークでニックスに逆転負けを喫したばかりのバックス相手に、ハーフには14点、第3Qには19点もリードした。第4Q中盤98-76とリードした場面で、スターターの最後となったマクダイスも下げたが117-91と完勝。プリンスが20得点、ビラップスも18得点、9アシスト、ウォーレスも15得点、10リバウンドを記録して10勝目に貢献した。

 
 
怪我で欠場を余儀なくされているレブロン。レブロン不在のキャブスはどこまで踏ん張れるか。
Allen Einstein/NBAE/Getty Images
2位 クリーブランド・キャバリアーズ
(第5週2勝2敗、通算9勝8敗、ゲーム差2.0)

インディアナでのペイサーズ戦では、レブロン・ジェイムスが30得点、11リバウンド、10アシストと今季4回目、通算14回目のトリプルダブルを達成して111-106と勝利。今季わずか1敗しかしていないセルティックスを迎えた試合は、プレイオフを思わせる熾烈な展開となったが、第4Q最終盤、名シューター、アレンがフリースローを2本ともミス。最後決勝打を決められなかったレブロンが、延長戦で11得点をあげて109-104と大きな勝利をもたらした。この試合の前の6ゲームで37.5得点、10.2リバウンド、9.5アシストと、ウィルト・チェンバレン(1964年)、オスカー・ロバートソン(1965)に並ぶスタッツを記録したレブロンは、セルティックス戦でも苦手とされるフリースローを15本中14本成功させて38得点、13アシストとスパーク。ドリュー・グッデンもシーズンハイとなる24得点、ジドリューナス・イルガウスカスも15得点をあげて3連勝に貢献した。だが翌日のデトロイトでのピストンズ戦では、レブロンが第2Qに人差し指を捻挫して戻らずという緊急事態が発生。43-48と善戦した前半とは異なり、後半は31-61と大差をつけられて74-109と大敗を喫した。トロントでのラプターズ戦はレブロンが欠場となり、ダニエル・ギブソンが24得点、7アシスト、グッデンも15得点、14リバウンド、サーシャ・パブロビッチも15得点と健闘した。だがイルガウスカスはわずか6得点、全体のシュート成功率も39%に抑えられて82-91と敗れ、第4週のプレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞したレブロンの存在感の重さを知らされた。

3位 インディアナ・ペイサーズ
(第5週2勝2敗、通算8勝9敗、ゲーム差3.0)

セルティックス、マジック、キャバリアーズの華々しい快進撃の陰で、2敗はしたもののディビジョン3位に浮上した。ホームのキャバリアーズ戦では、ジャマール・ティンズリーが24得点、10アシスト、9リバウンドとトリプルダブルに近い奮闘を続けたが、レブロンにトリプルダブルの奮闘を許して106-111と惜敗。ウェストへのロード4戦の初戦はデンバーのナゲッツ戦となったが、エース、ジャーメイン・オニールは左膝故障で連続4試合を欠場。だがマイク・ダンリービーがシーズンハイの30得点、ショーン・ウィリアムスも21得点をあげて18点のリードを奪った。しかし猛反撃を許し3点差とされた残り2.7秒に、3ポイント試投のJR・スミスをダンリービーがファウル。フリースローの最初の2本を決めたスミスが最後の1本をミスしたため、112-110ときわどい勝利をものにした。翌日のポートランドでのトレイルブレイザーズ戦では、第1Qには9点リードされたが、第3Qには逆に12点リード。最後1分には86-89と追い上げられたが、ティンズリーのジャンパーで引き離して95-89と勝利。オニール不在の5試合で4勝目を飾った。シアトルのソニックス戦ではオニールが待望の復帰。前半を48-49と終えて接戦を続け、最後2点差まで追い上げたが、93-95と惜しくも敗れた。ダニー・グランガーが21得点、ダンリービーも14得点、ウィリアムスも13得点と健闘。オニールも27分間プレイして12得点、10リバウンドと踏ん張ったが、スクリーンをセットした際に右肩を強打されて最後の2分19秒にベンチに下がり、インサイドが薄手となったのが響いた。

4位ミルウォーキー・バックス
(第5週0勝4敗、通算7勝8敗、ゲーム差3.0)

先々週まで5連勝を飾ってディビジョン2位、イースト4位まで上り詰めたが、先週は4連敗を喫したため、同4位、9位まで転落した。ホームのシクサーズ戦では第1Qに18-32と圧倒され、第2Q初めの19-4の猛反撃で挽回したが、結局99-114と大敗。マイケル・レッドが17得点、チャーリー・ビラヌエバも16得点、ルーキーのイー・ジャンリャンも13得点をあげたが、5連勝とともにホーム6連勝もストップした。翌日のアトランタでは、前日シカゴでブルズに敗退したホークスのベンチ陣に活躍を許し、80-96とまたも敗退。レッドが24得点、モーリス・ウィリアムスも23得点、アンドリュー・ボガットも18得点、11リバウンドをあげたが、控えのビラヌエバとチャーリー・ベルは0得点、ジャンリャンも6得点、3リバウンドに終わった。ボストンで歴史的な大敗を喫してしまったニックスのホーム、ニューヨークでの1戦ではブーイングが鳴り響いていたが、第3Q残り4分32秒には71-54と17点リードし、勝利は確実と思われた。だがマーブリーが怪我で退場し燃えたニックスに猛烈な追い上げを許し、88-91と無念の敗退。27得点あげたレッドが最後大事な場面で2本の3ポイントをミスしたのが響いた。ホームのピストンズ戦でもボビー・シモンズとビラヌエバがチームトップの13得点、レッドも11得点、ボガットとウィリアムスも各10得点に抑えられ、91-117と大敗。第3Q 初めの2つのターンオーバーがピストンズの勢いを増す結果となった。5日間で4試合の強行日程を4連敗して終えたが、今週からはウェストへのロード5戦が始まる。

5位 シカゴ・ブルズ
(第5週2勝1敗、通算4勝10敗、ゲーム差5.5)

イーストの強豪が着々と勝ち星をあげる中、ブルズとヒートがイースト14位、15位に留まるという予想外の展開となっているが、ブルズがようやく2勝1敗と白星先行で乗り切った。トロントでのラプターズ戦では第1Qこそ33-26とリードしたが、第2Qは11-24と圧倒されて78-93と敗退。10敗目を喫した。背中痛で3試合欠場したルオル・デングが先発に戻り、21得点、9リバウンド、ベン・ゴードンも17得点をあげたが、38%とこの試合もリーグ最低のシュート成功率に抑えられた。15得点をあげたカーク・ハインリックは「これまでならリードされても止められたが、今年はディフェンスができない」と嘆いた。だがロード6戦を1勝5敗で戻ったホームでは、ホークス相手に第3Qを36-21と圧倒し、ようやくブルズらしいプレイを展開した。デングが22得点、ゴードンも21得点、ベン・ウォーレスも12リバウンドと奮闘して、全体でリバウンドをリーグシーズンハイタイの60-37と圧倒。ペイント内での得点も38-28、セカンドチャンスからの得点も20-12と大差をつけて90-78と制し、今季3勝目を飾った。シャーロット・ボブキャッツ戦もスロースタートとなったが、ゴードンが34得点、デングも29得点とシーズンハイを記録。ウォーレスも19リバウンド、10得点と猛威を振るって、チーム全体で54%のシュート成功率を記録し、111-95と会心の勝利をものにした。ここから本来の強さを見せて上昇できるか大いに注目される。