世界選手権プレビュー
アルゼンチン 〜もう一つのNBA軍団〜

サッカー大国アルゼンチンという国において、近年バスケットボールが国の誇りになってきている。アルゼンチンの2002年FIBA世界選手権準優勝と2004年オリンピック金メダル獲得というナショナルチームの輝かしい活躍ぶりがバスケットボール発展の原動力になっていることは言うまでもない。

2年前のアテネ五輪では、オリンピックに代表が参加してから僅か4度目という歴史が浅い中での金メダルという快挙であった。また4年前の世界選手権では、国際大会にNBA選手が参加するようになってから10年目にして初めてアメリカ代表に土をつけた歴史的チームとなった。

戦力分析

 
 
スパーズでは共にチャンピオンリングを獲得したジノビリーとパーカー(フランス)。この二人の対決もまた国際大会でしか見ることは出来ない。
Sam Forencich/NBAE/Getty Images
最も注目すべき選手は、代表チームのリーダーでありサンアントニオ スパーズのエースガードであるエマニュエル ジノビリーだ。2004年アテネオリンピックでは、平均19.3得点、4リバウンド、3.3アシスト、1.38スティールという成績で見事大会MVPを獲得。アルゼンチン独特のリズムを持ったバスケットボールセンスはNBAの中でも一目置かれている。昨シーズンは平均15.1得点、3.5リバウンド、3.6アシスト、1.55スティールというシーズン成績で初のオールスターにも選ばれている。

またスパーズはジノビリーの他にアルゼンチン代表選手2名を擁している。センターのファブリシオ オベルトは1995年にアルゼンチン代表に選ばれたあと、2005年8月にフリーエージェントとしてスパーズと契約。31歳という年齢で、2005-06シーズンの最も年齢の高いルーキーとしてデビューを果たした。フォワードの ルイス スコラ は、2002年のドラフトでスパーズに指名された後も契約の問題でヨーロッパで今もプレーを続け、ユーロリーグNo.1プレイヤーとの呼び声も高い。

シカゴ ブルズには、2年目のフォワード、 アンドレ ノシオニ がNBAに新しい風を吹き込んでいる。堅固なディフェンスと勝負強いシューティングスキルでブルズの準スターターを任されている。昨シーズン平均は13得点、6リバウンド、0.63ブロックであったが、プレイオフでは、平均22.3得点、8.8リバウンドという勝負強さを見せた。

デトロイト ピストンズには198cm、104.3kgのシューティングガードのカルロスデルフィノが在籍している。2003年にドラフト全体25番目でピストンズに指名され、イタリアのクラブチーム、スキッパー ボローニャで1年プレーした後にピストンズに選手登録された。

シャーロット ボブキャッツは、スペインリーグで活躍しているフォワードのウォルター ヘルマンと近くフリーエージェント契約をすると報道されている。

シアトル、ダラス、ボストンでプレーをして来ているルーベン ウォルコウスキ。アトランタ、フィラデルフィア、ボストンを渡り歩いてきたぺぺ サンチェスとNBAのチームを渡り歩いている選手たちをも擁している。また2006年のドラフトでスパーズが指名権を保持したルイス スコラは、ヨーロッパリーグNo1フォワードと目されている。

総括

2006年FIBA世界選手権において、アメリカ代表とともにアルゼンチン代表は優勝候補に上げられている。2004年にアテネオリンピックで金メダルを獲得したチームは、選手の入れ替えをほとんどせずに優勝を本気で優勝を狙いに来ている。

NBA的視点

NBAファンとしては、スパーズでジノビリーと同じく活躍している、トニー パーカー(フランス)、ブルース ボウエン(USA)、ベイノ ウドリック(スロベニア)との対決も必見の価値があるだろう。中でもパーカーとはチームでも息のあったプレーで知られ、グレッグ ポポビッチHCの信頼無厚く、ティム ダンカンと共に中核をなしている。

アルゼンチンとフランスは仙台で行われるグループCで対戦する。オールスターでも実現し得ない対決に、グループCの開催地仙台に注目があつまる。

2006年FIBAバスケットボール世界選手権の模様は、全試合SkyPerfecTVで放送される。