2005-06 NBAアワード予想
名誉と賞の行方
By Masayoshi Niwa

もう4月も半ば。開幕したのは、つい最近のことのようで、クリッパーズのキャンプでボールを追っていた田臥勇太の姿が、まだ目に焼きついている。ミネソタまでドウェイン ケーシーのヘッドコーチ振りを取材しに行ったのが、もう半年も前のこととは。

 
 
チームの勝ち星を増やし、プレイオフへ導く。その要素もアワード受賞には肝心。ダンカンは長年その要素を満たし、ブランドはついにプレイオフへと辿りついた。
Noah Graham/NBAE/Getty Images
シーズンの終わりと、新しいシーズンのスタートが同時に訪れるこの時期。あと10日もすれば、プレイオフに出られなかったチームの選手はバスケットシューズの紐を緩め、ポストシーズン進出を決めたチームの選手は、真新しいシューズに紐を通す――2ヶ月に及ぶプレイオフの開幕は、もう目の前だ。

ただ、今回はそんな新たなシーズンを前に、今季のNBAをアワード予想を通して振り返ってみたい。2005-06はどんなシーズンだったのだろう。

■MVP
スティーブ ナッシュ(サンズ)

何人か名前は挙がる。ダーク ノビツキーチャウンシー ビラップスレブロン ジェイムスコービー ブライアント。しかし、シーズン前にMVP候補といわれたアマレ スタウドマイアーがほぼ1年をプレイしなかったことで、ナッシュの評価が高まったのは皮肉か。ジョー ジョンソンクェンティン リチャードソンらが抜け、スタウドマイヤーも欠いたチームをディビジョントップに導いた。その結果から、同様にナッシュをMVPに推す人は多い。

■ディフェンシブ プレイヤー オブ ザ イヤー
ベン ウォーレス(ピストンズ)

ここは迷う。ティム ダンカンアンドレイ キリレンコケビン ガーネット…。だが最終的には、NBAベストレコードへの貢献度。ダンカンとの差があるかと問われれば、正直答えようがないが、スパーズとピストンズのどちらがトップシードを取るのか。その最終成績に改めて決定をゆだねたいぐらいだ。

■ルーキー オブ ザ イヤー
クリス ポール(ホーネッツ)

ここは、彼で決まりだろう。ネイト ロビンソンなど、スラムダンクコンテストなどで観客を沸かせたルーキーもいるが、12日現在、スチール2.26(リーグ3位)、得点16.4点(ルーキーベスト)、7.9アシスト(リーグ7位)。実際の投票でも万票は確実か。さらに、チームをプレイオフに行けるかどうか、というところまで導いた手腕も評価したい。

■コーチ オブ ザ イヤー
エイブリー ジョンソン(マーベリックス)

フリップ サンダースマイク ダントーニとの争いになるかと思う。サウンダースは、ラリー ブラウンHC(ヘッドコーチ)の後を受け継ぎ、さらに勝ち星を伸ばした。成熟したチームの選手が、どうサウンダースを受け入れるのか疑問視もされたが、杞憂に終わっている。ダントーニHCはナッシュとほぼ同じ理由。MVP候補だったスタウドマイヤーを欠いてのディビジョントップは、評価が高い。しかし、やはりジョンソンを選んだのは、このチームにディフェンスマインドを吹き込んだこと。過去、得点力は高くても、失点も高くてプレイオフでは上位に進めなかったが、ジョンソンが指揮を取り始めた昨年来、ディフェンスでも勝てるようになった。あのマーベリックスにその改革を施した手腕を評価したい。

■シックスマンアワード
マイク ミラー(グリズリーズ)

その数字だけを見ていると、スターターかと思えるほど。平均得点13.8点は、チーム2位。ここがグリズリーズの問題でもあるのだが、彼は30分前後の出場時間でそれだけの貢献をチームにしている。次点は、ホーネッツのスピーディ クラクストン、マーベリックスのジェリー スタックハウス

■MIPアワード
ヤオ ミン(ロケッツ)

順当に行けば、ホーネッツのデビッド ウエストだが、なんと言ってもヤオ ミンを推す。惜しくも10日のジャズ戦で骨折をして戦列を離れてしまったが、オールスター明けから大ブレイク。オールスター前の1試合平均が、19.6点、9.1リバウンドだったのに対し、オールスター後の1試合平均は、25.7点、11.6リバウンド。2月24日のウォーリアーズ戦では、22得点、21リバウンド。3日後のサンズ戦では27点、18リバウンド。3月に入ってからは、38点と36点をそれぞれ2試合ずつ記録するなど、そのすさまじい変貌振りを見せ付けている。もし日本で行われる世界選手権に出られるなら面白い存在なのだが、間に合うかどうかが気になる所だ。

以下は、恒例のベストチーム予想

 
 
安定したゲーム展開には欠かせないシックスマン。ミラーとスタックハウスは共に大役を果たした。チームもポストシーズンでの躍進を期待できそうだ。
Joe Murphy/NBAE/GettyImages
■NBAファーストチーム
F ダーク ノビツキー(マーベリックス)
F ティム ダンカン(スパーズ)
C ベン ウォーレス(ピストンズ)
G コービー ブライアント(レイカーズ)
G スティーブ ナッシュ(サンズ)

■セカンドチーム
F レブロン ジェイムス(キャブス)
F エルトン ブランド(クリッパーズ)
C シャキール オニール(ヒート)
G ドウェイン ウェイド(ヒート)

G チャウンシー ビラップス(ピストンズ)

■サードチーム
F ケビン ガーネット(ティンバーウルブス)
F ショーン マリオン(サンズ)
C ヤオ ミン(ロケッツ)
G ギルバート アリーナス(ウィザーズ)
G ジェイソン キッド(ネッツ)

どうしても、アレン アイバーソンビンス カーターが入れられない。リチャード ハミルトン、トニーパーカー、パウ ガソルも加えれれば、惜しくもサードチームまでに入れなかったベストチームの完成か。

番外編

□オールインタビューチーム
シェーン バティエー(グリズリーズ)
クリス ウェバー(76ers)
レイ アレン(ソニックス)
ジェイソン リチャードソン(ウォーリアーズ)
ジャーメイン オニール(ペイサーズ)

評判プラス、自身の経験値。バティエは世界選手権にも出場予定。取材をするのが楽しみな一人だ。

□サプライズチーム
ニューオリンズ/オクラホマシティ ホーネッツ
昨年わずか18勝。そのチームが今年、プレイオフ進出を最後まで争うほどに成長を遂げた。

NBAトピックス トップ10

  1. コービー ブライアントの81得点
  2. ピストンズ、シーズン中盤まで70勝ペース
  3. パット ライリーのヘッドコーチ復帰
  4. アメリカ代表ヘッドコーチに、デューク大のマイク シャセフスキー氏が就任
  5. 3人が平均得点30点以上を記録。リーグ史上、7シーズン目
  6. フィル ジャクソンコービー ブライアントの再婚 レイカーズ、プレイオフへ
  7. ドレスコード導入
  8. ラリー ブラウンHCがニックスのHCに就任するもチーム低迷
  9. ネッツ、ビッグ3噛みあい、14連勝を記録
  10. ロン アーテストを獲得したキングスが、プレイオフへ名乗り